本研究では,拡張型相似則の妥当性の検証を行うことを目的とした.遠心加速度が4.9gから50gの範囲において,曲げモーメント,加速度,過剰間隙水圧に関する同相似則の適用性が確認された.拘束圧が小さい場合に,同相似則の適用限界が示された.また,複数の研究機関と共同で飽和傾斜地盤の側方変位に着目した実験を行った.その結果,変位の相似則は,同一研究機関の結果は妥当であったが,機関ごとでは入力加速度等が異なり,実換算変位量はばらついた.また,海外の研究機関(米英中台湾日)と共同で飽和傾斜砂地盤について一斉実験を行った.その結果を国際ジャーナルに投稿中である.
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