福岡都市圏全域に80個の温度計と14個の雨量計を設置し観測を行った。温度計は2km 四方に1 個の割合で設置している.データ取得間隔は10 分としている.この時間間隔は,海風の進入による気温変化などの都市気象を捉える. 得られたデータより,前線性と台風起源による降雨を除外し,都市型集中豪雨と言える降雨日を抽出した.この判断には気象庁の解析雨量も用い,降雨をもたらす雨雲が近辺に発生していないことを確認した.抽出された降雨日に対し,降雨開始場所,時間,雨域移動過程,雨量などを解析した.福岡管区気象台,博多AMeDAS,太宰府AMeDAS にて観測されている風向風速等の気象データを用い,都市型集中豪雨が降る気象条件を明らかにした.
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