研究実績の概要 |
観測で得られた雨量計と温度計のデータ,福岡管区気象台,博多AMeDAS,大宰府AMeDASにて観測されている風向風速等の気象データを用い,都市型集中豪雨が降る気象条件を明らかにした.福岡管区気象台にて観測されている高層気象データを用い,大気安定度との相関を明らかににした. 気象モデルWRFを用い,福岡都市圏における,都市型集中豪雨発生時の気象場の再現シミュレーションを行った.数値シミュレーションでは,都市型集中豪雨の発生を再現することが目的のため晴天日を対象とした.数10kmの都市空間に発生する気象変動を高解像度で解析するため,広領域(領域1)として九州を中心として約1,000km四方の領域を計算領域に設定し,計算領域を数10km四方の狭領域(領域4)まで順次4段階に落とす4重ネストとし,2ウェイネスティングを行った.シミュレーションの結果は高層気象,地上気象観測,AMeDAS,および自前の観測データを用い,精度を検証した.他の地方都市への応用として,地形を変化させたシミュレーションや,実際に存在する他の都市でのシミュレーションを行い,中規模都市での発生特性を明らかにした.
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