研究課題/領域番号 |
25420560
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研究種目 |
基盤研究(C)
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研究機関 | 金沢工業大学 |
研究代表者 |
徳永 光晴 金沢工業大学, 環境・建築学部, 教授 (00301135)
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研究分担者 |
福士 謙介 東京大学, 国際高等研究所, 教授(Professor) (30282114)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 写真測量 / リモートセンシング / UAV / デジタル標高モデル / 内水洪水 / ラジコンヘリ |
研究概要 |
本研究の目的は、都市内水の洪水拡散のシミュレーションに活用可能な高精度な都市の標高モデルを整備することである。標高モデルのあるエリアに対し自立型ラジコンヘリなどで撮影し、その写真を元に高精度な標高モデルを作成するシステムを開発する。さらに、得られた標高モデルを利用して、洪水に起因する水系感染症リスクを算出し評価する。 ラジコンヘリでは撮影時のカメラの位置と傾きが不明であるためカメラの位置と傾きを求めるため地上基準点を利用し、それらの情報からカメラの位置と傾きを算出する。地上基準点は、衛星測位や地上測量など精密な測量を必要とするため、地上基準点の個数を多くすれば測量に関わるコストが上昇する。そのため、地上基準点の個数を、内水の洪水拡散のシミュレーションに必要な10cm程度の精度を得るために必要な最低限の数にしたい。 平成25年度は、地上基準点の個数と配置が、標高モデルの精度にどのような影響を与えるかを検討した。地上基準点の個数が多ければ精度は向上する傾向にあるが、6点以上配置しても精度が高くなる率が低下することがわかった。基準点の配置による精度の評価は、ラジコンヘリの高度が低い場合には、配置による影響が少ないことがわかった。また、異なる標高値に設置するほうが精度が高くなる傾向があった。さらに、ラジコンヘリから撮影した写真から、標高モデルを作成するアルゴリズムを開発した。詳細は、3件の研究論文として発表した。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
研究計画では、(1)自立型ラジコンヘリの改造、(2)基準マーカの設置方法の検討、(3)標高モデル作成アルゴリズムの開発、(4) 改造した自立型ラジコンによる標高モデル作成の実証実験を予定していたが、研究実績で述べたとおり予定通り研究が進み、その成果を研究論文として公表した。
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今後の研究の推進方策 |
今後は、大洪水が発生している東南アジアのタイ・バンコク近郊にて開発したシステムを利 用し、標高モデルを作成する予定である。現地で測量したデータと比べこのモデルの精度を評価する。さらに、標高モデルを利用して洪水シミュレーションを行う。実際の洪水被害状況と比較し,標高モデルを評価する。本研究で作成した標高モデルを利用して水系感染症のリスクを算出し,評価することを予定する。
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