研究実績の概要 |
本研究の目的は、都市内水の洪水拡散のシミュレーションに活用可能な高精度な都市の標高モデルを整備することである。対象とする地域でドローン(自立型小型回転翼ラジコンヘリおよび自立型小型固定翼飛行機)で撮影し、その写真を元に高精度な標高モデルを作成するシステムを開発する。さらに、得られた標高モデルを利用して、洪水に起因する水系感染症リスクを算出し評価する。 平成26年度は、ドローンの高度、ドローンに搭載したカメラ・レンズの特性およびシャッター速度と標高モデルの精度の関係について検討した。具体的には、カメラなど撮影条件を変えずに、ドローンの高度を変化させたときの精度検討、ドローンの高度を変えずに、レンズの特性を変化させた時の精度検証を行った。その結果、広角レンズによる撮影では、一度に広範囲のエリアを撮影できる利点があるが、画像周囲の精度劣化が激しく、それらを補正するアルゴリズムが新規に必要なことが確認できた。 これらの結果は、次の論文としてまとめた。(1)Takuya Kosaka, Mitsuharu Tokunaga, Visual Verification of Civil Engineering Structures by UAV, Proc. of The 35th Asian Conference on Remote Sensing, 2014,(2)小阪卓也,徳永光晴,小型UAVによるデジタル表層モデルの評価、第23回生研フォーラム論文集、2015.3, (3)小阪卓也,徳永光晴,小型UAVを用いたDEMの精度検証、日本写真測量学会平成26年度秋季学術講演会発表論文集、、pp.1-2, 2014, (4)小阪卓也,徳永光晴,UAVを利用した土木構造物の視認、日本写真測量学会平成26年度年次学術講演会発表論文集,pp.125-126,2014
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