メチルイソボルネオール(MIB)はカビ臭物質の1つで無毒性ながら極めて強い悪臭物質である。そのため水道水から除去することが重要であるが現在MIBだけを吸着する吸着剤は開発されていない。このためMIB類似物質であるイソボルネオール(IB)カビ臭物質除去機能を有する新規高分子膜の開発を行った。 その結果、レゾルシン環状四量体の誘導体(a-Host)を含有する多孔質高分子膜 がIBに対して高い吸着性能を示すことを見出した。さらにこの吸着能の向上を狙いインプリント高分子膜の調製とIB吸着実験による吸着性能を検討したところ、高い吸着能が発現した。
|