本研究の目的は地中熱・太陽熱併用冷暖房システムにおいて、デシカント空調機のロータを通過した後の高温空気を室温レベルにまで冷却できる衝突噴流型地中熱採熱パイプを開発することである。 実験の結果、噴流衝突後の空気の逃げ道を適切に確保することにより、衝突噴流型地中熱採熱パイプの温度降下度は従来パイプの約2.0倍、バイパスファクタは約0.29倍となり、いずれも目標値をクリアできることが分かった。また、連続運転を行うと土壌内の熱の移流が追いつかずに熱効率が低下するが、1日8時間の間欠運転を行うことにより、1週間後もほぼ同じ冷却性能が得られることを確認した。
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