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2014 年度 実施状況報告書

東南アジア歴史都市デザインプロセスへの都市冷却効果検証モデルの組込と性能評価

研究課題

研究課題/領域番号 25420651
研究機関芝浦工業大学

研究代表者

篠崎 道彦  芝浦工業大学, デザイン工学部, 教授 (60241014)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードマラッカ / 景観 / 地球温暖化 / 都市デザイン / GIS
研究実績の概要

前年度に構築した空間情報データセットを用い,マラッカ歴史地区における微気候(周辺気温・風速),歴史的景観への可視/不可視,歩行者行動の観点から,将来的な域内の緑化ポテンシャル空間および歩行者用新規パスを抽出し,回遊性向上と緑化ネットワークによる熱環境改善効果の評価を行った。
まず,対象地区の建物,道路,緑地/樹木の現状をもとに歩行者の回遊性向上のシナリオを設定した。シナリオは1)街並み保全・整備計画勘案タイプ,2)新規パス組み合わせタイプ,3)最大限緑化タイプの3タイプである。シナリオ作成にあたり,Space Syntax理論に基づく街路の接続性,視認性分析を実行し,これらの構造的な特徴を定量的に把握した。また,現況微気候環境レイヤ,および,空地・オープンスペースを含む土地利用現況レイヤを重ね,街路間の接続性と周辺環境の両面から見た将来緑化可能空間を特定した。
次に,微気候シミュレーションを行い,域内のどこでどの程度周辺熱環境の改善に寄与するかについて,気温・風速の変化から客観的な比較検討を行った。この際特に,歩行者の回遊性向上に資するグリーンネットワーク形成の観点から地区内の主要ノード・パス付近での微気候変化に着目した解析を加えた。これら結果から,既存の保全・整備計画との整合性を考慮しながら,新たな地区緑化手法とシナリオベースの緑化案が周辺熱環境改善に資する効果について知見をまとめた。
自動車交通量の抑制による熱環境改善効果の予測に向けては,現地の交通関連データの探索と収集を進めた。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

研究目的および計画調書に記載した緑化ネットワークの検討と熱環境改善効果の検証については予定通り達成した。交通関係のデータ探索に時間を要したため,交通廃熱の抑制による効果検証が未達である。

今後の研究の推進方策

研究計画調書に記載した3年目の計画に従って進める。交通量の推定については代替方法を含めて検討する。

次年度使用額が生じた理由

人件費支出が見込み額を若干下回ったこと,交通廃熱関連の研究実施がやや遅延していることによる。

次年度使用額の使用計画

次年度使用額は当該年度交付内定額の5%未満であり翌年度分とあわせた予算計画に大きな変更なない。内訳は旅費67万円,人件費25万円,物品費20万円,その他(投稿料など)15万円である。

  • 研究成果

    (1件)

すべて 2014

すべて 学会発表 (1件)

  • [学会発表] An Analytical Approach Toward Future Neighborhood Green Corridor for Enhancing Walkability in the context of World Heritage Site - Malacca, Malaysia2014

    • 著者名/発表者名
      Kei Saito, Ismail Said and Michihiko Shinozaki
    • 学会等名
      The 1st International Conference of International Alliance for Sustainable Urbanization and Regeneration
    • 発表場所
      Kashiwano-ha, Chiba, Japan
    • 年月日
      2014-10-24 – 2014-10-26

URL: 

公開日: 2016-05-27  

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