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2015 年度 実績報告書

ベルリン・モダニズム建築形成過程の再定義

研究課題

研究課題/領域番号 25420670
研究機関広島大学

研究代表者

杉本 俊多  広島大学, 工学(系)研究科(研究院), 名誉教授 (00127664)

研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードベルリン / モダニズム / カール・フリードリヒ・シンケル / ロマン主義 / 新古典主義 / ブルーノ・タウト / 近代建築史
研究実績の概要

ベルリン・モダニズム建築の形成過程について、3年目はこれまで2年間の研究成果を踏まえて全体的なまとめを行うという当初計画にもとづいて、整理、検討し、補足的に研究範囲をやや拡大し、調査旅行を実施した。補足的な調査としては、ベルリン・モダニズムに関連する建築作品のある、ヴロツラフ(旧ブレスラウ)とライプツィヒ、およびポツダム・サンスーシ庭園を加えた。ヴロツラフに関連してはベルリンのシャルロッテンブルク工科大学出身のM.ベルク、H.ペルツィヒの両建築家の作品を分析した。ライプツィヒに関連してはモダニズム発生直前の「諸国民会戦記念碑」を比較参照作品として分析した。サンスーシ庭園に関連しては、シンケル派の建築家群による展望施設、温室等の建築物の分析を行った。
研究の総括に際しては、当初計画ではロマン主義と表現主義の記念堂、および新古典主義とモダニズムの構成デザインの二つのテーマを掲げてあったが、これを19世紀初期~20世紀初期における、記念堂、骨組構造、分散的構成の系譜という三つのテーマに整理し直し、これをもとに研究成果報告書をまとめ、冊子を印刷作成した。これによって、19世紀初期の新古典主義・ロマン主義と20世紀初期のモダニズムの二者の比較論のみならず、約百年余の間の時間的連続性を捉えられるところとなり、ベルリン・モダニズム建築形成過程をより具体的、総合的に解明し再定義することができた。従来、ベルリン・モダニズム建築については20世紀初期の成果とその後の世界的影響に注目が偏っていたが、本研究はそのルーツと確立以前の形成過程を、各種スケッチ、図面資料の発掘と分析、歴史的建築作品評価の見直し、歴史的な系譜の整理を通して、形成過程を明らかにするという成果をあげることができた。

  • 研究成果

    (3件)

すべて 2016

すべて 学会発表 (2件) 図書 (1件)

  • [学会発表] 19~20世紀ベルリンを中心とする骨組構造美学の系譜と変容過程2016

    • 著者名/発表者名
      杉本俊多
    • 学会等名
      日本建築学会中国支部研究発表会
    • 発表場所
      近畿大学工学部(広島県東広島市)
    • 年月日
      2016-03-06
  • [学会発表] 19~20世紀ベルリンを中心とする記念堂建築の系譜と変容過程2016

    • 著者名/発表者名
      杉本俊多
    • 学会等名
      日本建築学会中国支部研究発表会
    • 発表場所
      近畿大学工学部(広島県東広島市)
    • 年月日
      2016-03-06
  • [図書] 平成25年度~平成27年度科学研究費補助金(基盤研究(C))研究成果報告書「ベルリン・モダニズム建築形成過程の再定義」2016

    • 著者名/発表者名
      杉本俊多
    • 総ページ数
      135
    • 出版者
      自費出版

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公開日: 2017-01-06  

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