研究成果の概要 |
変化に富む物性を示す各種3d遷移金属化合物(ホウ化物、炭化物、窒化物、酸化物、フッ化物、硫化物)の電子構造を計算し、原子化エネルギーを用いて化学結合を統一的に表現し、各種の非金属元素(B, C, N, O, F, S)の化合物形成への役割を評価した。これまで個別に研究されることが多かった金属化合物を、すべて同一の原子化エネルギーの視点から捉え直した。それを基に、非金属元素側からの量子材料設計のための基盤の構築を試みた。この方法を水素貯蔵化合物の探索に応用し、非金属元素を含む新規なマグネシウム化合物の設計を行った。
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