研究成果の概要 |
鉛カルコゲナイド(PbX(X:S, Se, Te))系熱電材料において、結晶構造(原子配置)から、ナノ構造、マイクロ構造、ミリ構造までの各階層の形態を制御することで、熱電特性の改善と熱電変換モジュールの開発を実施した。PbX層とビスマス・カルコゲナイド(Bi2X3)層を基本構造としたPbX-Bi2X3において、層形態を結晶構造レベルで制御し、さらに焼結体組織の配向をマイクロレベルで制御して、熱電性能指数ZTの向上を実現した。さらに、ナノ構造を有するPbTe焼結体を用いたミリレベルの熱電変換モジュールにおいて、その高温発電動作を確認した。
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