高温高圧合成は常圧近傍では得ることのできない物質を合成できる有効な手法である。高温高圧法を利用して、軽量で小型かつ安全な水素貯蔵法を実現することを目的としてアルミニウム合金水素化物の探索を行った。探索を効率的に進めるために複数の量子ビームその場観察技術の開発を行った。 アルミニウムと銅の合金を10万気圧800℃の高温高圧下で反応させることで、目的とするアルミニウム合金の水素化物を得ることに成功した。また、高温高圧下での金属の水素化反応をX線吸収微細構造測定や中性子線回折測定によりその場観察することに成功した。
|