ITO透明電極上にポリビニルアルコール(PVA)水溶液をスピンコートし,即座に凍結乾燥することにより,ITO電極を多孔質なPVA薄膜でコートした.この電極上にポリチオフェン誘導体などの導電性ポリマーを電解析出させることにより,親水性ポリマーと導電性ポリマーとの複合膜を作製した.複合膜の均一性はPVAの親水性に大きく依存し,高けん化度のPVAフィルムでは不均一であったのに対し,低けん化度のPVAフィルムでは均一な複合膜が得られた.同様の手法を用いて両親媒性ポリマーまたはハイドロゲルと導電性ポリマーとの複合膜を作製した.電子供与性基をもつポリチオフェン誘導体はPBS中で電極活性を示した.
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