| 研究課題/領域番号 |
25420740
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| 研究機関 | 佐世保工業高等専門学校 |
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研究代表者 |
古川 信之 佐世保工業高等専門学校, その他部局等, 教授 (00413873)
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| 研究分担者 |
城野 祐生 佐世保工業高等専門学校, その他部局等, 准教授 (80353233)
竹市 力 豊橋技術科学大学, 工学(系)研究科(研究院), 教授 (90126938)
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| 研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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| キーワード | ポリマーアロイ / 耐熱性高分子 / 芳香族 / 複合材料 / 耐熱接着材料 / ホットメルト / ベンゾオキサジン / オリゴマー |
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| 研究実績の概要 |
今年度は、新規なベンゾオキサジン系オリゴマーを開発し、その合成プロセス開発およびオリゴマーの基本特性について基礎的な物性検討、さらにホットメルト型耐熱接着剤の可能性検証等を行った。クロロホルム、ジオキサン、メタノール、N,N‐ジメチルアセトアミトﾞ（以下DMAc）の4種の反応溶媒を用いて反応性の比較を行った。pBXZの1H-NMR、および2次元NMR (hmqc)測定結果から、4.5ppmおよび5.2ppmの吸収はBXZ環のメチレン鎖、4.8ppmの吸収はBXZ環を形成していないメチレン鎖に由来する。さらに、各種溶媒により合成したpBXZについて、GPC測定により平均分子量（Mw）を比較した。また、NMR測定結果を基に、オリゴマー鎖へのBXZ環導入率とメチレン基の導入率を求めた。この結果、メタノールおよびクロロホルム溶媒で得られた生成物は、他の溶媒と比較して、Mwが大きく、BXZ環導入率が高いpBXZが得られることが明らかとなった。これは、反応溶媒の酸性度がMannich機構による環形成反応を促進していることに起因するものと考えられる。また、本研究で得られたpBXZは、フィルム形成能を有し、熱硬化反応前（140℃処理）のガラス転移温度は～100℃、熱硬化後（240℃処理）のガラス転移温度は220℃～250℃に大きく上昇し、ホットメルト型耐熱接着剤としての可能性を有していることが判明した。
これらと、ポリヒドロキシエーテル類、ポリイミド類とのポリマーアロイは、新規な機能材料として、優れた特性を有する材料の一つとして期待できる。
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