新奇な光電変換材料の実現には、サスティナビリティーを有する半導体ナノ粒子の合成とその結晶構造制御、並びに電荷移動に影響を与える異種接合界面の作製・構造制御技術を確立する必要がある。本研究では、チオール化合物の熱分解やカチオン交換法を駆使し金属と半導体が接合されたAg/カルコパイライトナノ粒子の合成を試みた。今回合成したAg/カルコパイライトナノ粒子は酸化物によく吸着し、またAgナノ粒子に起因する電場増強効果も期待できる。さらに、Ag/AgCuS/CuInS2など複雑な構造を持つナノ構造体も合成することが出来た。これらのナノ材料は無機色素として光電変換材料への応用が期待される。
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