AC4Cアルミ合金について、半凝固スラリー特性を考慮した流動解析モデルについて検討した。計算を安定に実行できるアルゴリズムを考案し、自作の凝固流動解析プログラムに実装した。次に、半凝固スラリーの流動性を評価するための実験方法について検討した。ステンレス製のパイプにスラリーを圧入する方法で流動・凝固させたところ、従来から知られている数十ミクロンの球状初晶Alに加えて、数ミクロン程度の超微細な球状初晶Alが晶出することを見いだした。最終的には、ダイカストのスリーブ内で半凝固スラリーを作るスリーブ法を開発し流動性を評価したところ、スラリー固相率が高いほど流動性が向上することを見いだした。
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