高効率かつ低コストの排水処理法として、金属Mgの強い表面活性を利用した新しい技術による排水処理システムを実用化していくためには、処理の定量評価とそれに基づく最適化が必要である。 本研究では、Niメッキで発生する洗浄排水に含まれるNi, Bを除去処理するため、共存元素の影響や処理助剤の効果と除去機構の解明を目的に試験を実施した。得られた知見より、B を含む模擬排液にHClおよびFeCl3を添加し金属Mgで処理した液をろ過後、NaOHでpHを上げる二段階処理法を提案し、排水基準値よりも一桁低い残留B濃度にできることを示した。
|