研究成果の概要 |
アフィニティ膜濾過による医療品純度のプラスミドDNAの精製プロセスの開発を行った。菌体内からプラスミドDNAを溶出する方法を検討し、スラリーの粒度分布、顕微鏡写真、膜濾過特性および液中の核酸の電気泳動分析からエレクトロポレーションの導入が有用であることを示した。プラスミドDNAと親和性のあるリガンドとして酸化鉄粒子を選択し、二段階のアフィニティ膜濾過法を検討した。溶液のpHを5に調製して吸着濾過を行い、不純物を除去した後、pH 9, 10, 12の溶液を順に透過させ、プラスミドDNAをリガンドから脱着させた。回収液の分析の結果、核酸の精製度は高く、本手法の有用性が確認された。
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