直接メタノール燃料電池のメタノールクロスオーバーを減少させるため、超臨界流体含浸法によりパラジュウム-ナフィオン複合膜を作製した。全てのPd-ナフィオン複合膜においてメタノール浸透率はナフィオンより小さくなった。Pd粒子が大きい場合にはプロトンの移動は阻害されるが、小さなPd粒子が分散している場合はプロトンの伝導性を高めることが分かった。Pd-ナフィオン複合膜の選択率はナフィオンより大きくなり、膜表面のPd濃度が約3 wt%の時に最大となった。Pd-ナフィオン複合膜の電池特性はナフィオンより向上した。選択率の上昇に伴い、電池の最大出力も上がった。
|