反応によるモル数減少を伴う反応を流動層反応器で行うと、非流動化により安定な操作が不可能となる。これは反応によってエマルション相でのガス速度が最小流動化速度よりも小さくなることが原因である。本研究では二酸化炭素の水素化を流動層で行い、変動する圧力の平均、標準偏差、優勢周波数および周期性によって非流動化が起きやすい条件になったことを検知できることを示した。また、これらのインデックスにしきい値を設定し、その値を超えると温度やガス供給を停止することによって反応条件を非流動化域からシフトさせる自動制御を行った。これによって、非流動化の頻度やその程度を緩和し安定な操作が可能となることを明らかとした。
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