超臨界流体法による多孔性配位高分子(PCP)および金属有機構造体(MOF)の高機能化法について検討した。超臨界流体を用いた乾燥法により、PCP/MOFの比表面積が劇的に増加し、細孔構造が活性化されていることを示した。また、超臨界流体を用いた含浸法により、従来の汎用溶媒では困難とされてきたシングルナノレベルの微細な細孔内に化学物質を注入できることを示してきた。超臨界流体の含浸法により、生理活性物質であるイブプロフェンの含有量を30wt.%程度まで向上させることを達成した。さらにPtやPdなどの貴金属ナノ粒子を細孔内部に分散した状態で固定化し、高い活性を有する触媒の調製に成功した。
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