大きな細孔を有する多孔性配位高分子錯体(MOF)であるMIL-101に、金属前駆体を一酸化炭素共存下、固-気相で直接水素還元を行うことにより単体あるいは多面体バイメタル金属ナノ粒子(NPs)の固定化に成功した。本触媒はCOの酸化反応にすぐれた活性が得られることがわかった。また水酸化ナトリウムを使用することによりPdナノ粒子をMSC-30に高拡散させることに成功した。さらに、非貴金属犠牲法(NNMSA)という方法を開発し、高分散したAgPdナノ粒子を酸化グラフェンに固定化した。これら方法で得た触媒は、燃料電池のエネルギー源とされるギ酸から高選択的に水素を発生させることができた。
|