セレン気化能を有するPseudomonas stutzeri NT-I株を用い、セレン気化物を特定したところジメチルジセレニド(DMDSe)であった。NT-I株のDMDSe合成最適培養条件を38度、pH9.0、撹拌速度250rpm、通気量3L/minと決定した。最大合成速度は37.8μmol/h・Lだった。NT-I株は生物気化を利用したSe気化回収に適していると思われる。 NT-I株のゲノムDNAを解析し、DMDSe合成酵素の遺伝子(disA)をクローニングした。DMDSe合成遺伝子組換え大腸菌は亜セレン酸やバイオセレンからDMDSeを合成した。disAは新規なDMDS合成遺伝子である。
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