本研究では、アルツハイマー病の原因となるアミロイド線維を形成するのに鍵となる酵素(β-セクレターゼ)の阻害剤を見出すためのツールを開発し、実際にスクリーニングを行い、リード化合物を得ることを目標とした。本研究において、配向性を持たせたβ-セクレターゼを固定化を可能とし、マイクロフローデバイスでの検出感度の向上を達成した。また、新規β-セクレターゼのFRET基質を開発した。更に、新規化合物および生薬抽出物に対してβ-セクレターゼ阻害能スクリーニングを行い、阻害活性を有する物質及び生薬を見出すことができた。
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