平成27年度は本研究の最終年度として、制御系の高度化のために、パーティクル・フィルタを実システムに適用するための方法論を示した。具体的には、宇宙システムの動特性モデル(衛星打ち上げロケット、エアロンチ・ビークルや再使用ロケットなど)を構築、これらに対してパーティクル・フィルタを設計して、その有効性を数値シミュレーションなどにより示した。平成27年度の研究実施に当たっては、前年度までと同様に宇宙機の制御分野において精力的な研究活動を行っている欧米の諸大学(リューブリャナ大学、ローマ大学、コロラド大学)と連携して進めた。なお、コロラド大学とは科学研究費補助金による研究(平成15-16年度、19-20年度及び22-24年度)等により継続的な協力関係を保っている。リューブリャナ大学とは、日本学術振興会による「欧州及び豪州との共同研究(平成15-16年度)」以来、協働関係を続けているものである。
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