研究実績の概要 |
粒子法を用いて波浪荷重を計算する際の計算量を削減する手法としてこれまでに重合粒子を開発した。これは計算領域ごとに空間解像度を変える技術である。局所的に空間解像度を向上させることができ、解像度の向上にともなる計算時間の増加を低減することができる。本年度は、この重合粒子のより詳細な検証計算を行った。数値解析した際の計算精度を検証した。自由表面を伴う複雑な流れに適用し、計算手法の安定性と計算コストを比較検証し、本手法の有効性を示した。これらの研究成果を以下の国際学術雑誌に発表し、採択され掲載された。 1)K. Shibata, S. Koshizuka, T. Matsunaga, I. Masaie (2017), The overlapping particle technique for multi-resolution simulation of particle methods, Computer Methods in Applied Mechanics and Engineering, Vol. 325, pp. 434-462 粒子法の計算時間の短縮技術である楕円粒子と名づけた手法を浅水長波に適用した。成果を下記の国内会議で発表した。以下の3)の国際会議での発表が採択された。 2)山田大輔、柴田和也、越塚誠一,MPS 法の津波数値計算における楕円粒子の適用,第31 回数値流体力学シンポジウム,2017年12月12日~14日,京都市左京区、講演番号 B10-3 3)Daisuke Yamada, Seiichi Koshizuka, Kazuya Shibata(2018), Verification of Tsunami Simulation by Using Elliptical Particles of the MPS Method, The 12th ISOPE Ocean Mining & Gas Hydrates Symposium, Sapporo, Japan, June 10-15, 2018
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