研究課題
(1) フィリピン、ネグロス島シパライ地域の斑岩銅鉱床を伴う貫入岩類の現地調査を約１週間実施し、中性～珪長質貫入岩類の試料採取を行なった。採取された試料について，岩石記載、化学分析を行なった。(2) フィリピン、ミンダナオ島マサラ地域の斑岩銅鉱床を伴う貫入岩類の現地調査を約2週間実施し、中性～珪長質貫入岩類の試料採取を行なった。採取された試料について，岩石記載、化学分析を行なった。(3) フィリピン、ルソン島バギオ地域の斑岩銅鉱床を伴う貫入岩類の現地調査を約1週間実施し、中性～珪長質貫入岩類の試料採取を行なった。採取された試料について，岩石記載、化学分析を行なった。(4) インドネシア、ビリトン島のレアメタル鉱床を伴う貫入岩類の現地調査を約1週間実施し、中性～珪長質貫入岩類の試料採取を行なった。採取された試料について，岩石記載、化学分析を行なった（旅費は学内別予算から支出）。(5) インドネシア、スマトラ島のレアメタル鉱床を伴う貫入岩類の現地調査を約1週間実施し、中性～珪長質貫入岩類の試料採取を行なった。採取された試料について，岩石記載、化学分析を行なった。
1: 当初の計画以上に進展している
前年度までに野外調査、岩石試料の化学分析を終えてレアメタル鉱化作用を伴う貫入岩の特徴をまとめて投稿していた論文が，受理、掲載された。また，昨年度は治安の問題から実施を見合わせていたフィリピン、ミンダナオ島の斑岩銅鉱床を伴う貫入岩についても，安全が確認されたために現地での調査を行うことができた。また前年度には開始することができずにいたインドネシアにおけるレアメタルの鉱床を伴う貫入岩についての野外調査についても，実施することができた。
前年度までで，モンゴルのレアメタル鉱化作用を伴う斑岩型鉱床に関係した貫入岩の調査は終了した。引き続き，フィリピンとインドネシアのレアメタル鉱化作用を伴う斑岩型鉱床に関係した貫入岩の調査を継続する。フィリピンの調査地域の一部については，先行して調査を始めていたものについては，成果を論文にまとめて学術誌に投稿する予定である。また、今年度は調査範囲をさらに広げて、タイおよびマレーシアのレアメタル鉱化作用を伴う斑岩型鉱床に関係した貫入岩の調査を実施する予定である。
概ね予定通りに使用し，消耗品類の不足も生じなかったため、物品費の使用が当初の計画よりも少なくすんだ。
平成27年度も多くの海外調査を計画しているため，調査のための旅費の一部に充当したい。
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すべて 雑誌論文 (3件) (うち査読あり 3件) 学会発表 (7件)
Resource Geology
巻: 64 ページ: 149-166
Modelling of Magmatic and Allied Processes. Society of Earth Scientists Series
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