研究課題
(1) タイ中央部ルーイーペチャブン帯の二畳紀ー三畳紀の貫入岩類に伴われる熱水鉱床の現地調査を約1週間実施し、岩石および鉱石の試料採取を行なった.採取された資料について,岩石記載,化学分析を行なった(別予算から旅費を支出した調査と合わせて合計で約3週間の調査を行った)。(2) フィリピン、ミンダナオ島のマサラ鉱山および周辺において貫入岩類に伴われる熱水鉱床の現地調査を約10日間実施し、岩石および鉱石の試料採取を行なった.採取された資料について,岩石記載,化学分析を行なった。(3) フィリピン、ルソン島のレパント鉱山およびザンバレス州において貫入岩類に伴われる熱水鉱床の現地調査を合わせて約10日間実施し、岩石および鉱石の試料採取を行なった.採取された資料について,岩石記載,化学分析を行なった(別予算から旅費を支出)。(4) マレーシアのマレー半島中央部ペラ州においてレアメタル鉱床を伴う貫入岩類の現地調査を合わせて約2週間間実施し、岩石および鉱石の試料採取を行なった.採取された資料について,岩石記載,化学分析を行なった。(5) フィリピン、ミンダナオ島のコオ鉱山および周辺において貫入岩類に伴われる熱水鉱床の現地調査を約10日間実施し、岩石および鉱石の試料採取を行なった.採取された資料について,岩石記載,化学分析を行なった。(別予算から旅費を支出)。
2: おおむね順調に進展している
前年度までに野外調査,岩石試料の記載、化学分析を終えて,タイのレアメタル鉱化作用を伴う貫入岩の特徴をまとめた投稿論文が受理され,学術誌に掲載された。また、インドネシアのマグマ熱水系の発達史を明らかにした投稿論文が受理された。新たにマレーシアのレアメタル鉱化作用を伴う貫入岩類について,現地調査と岩石試料の記載、化学分析を終えることができた。またフィリピンのいくつかの地域での貫入岩に伴われる熱水鉱床に関する現地調査を計画通りに行なうことができた。
最終年度であるので、現地調査がまだ終了していない調査地域,フィリピンのミンダナオ島、ルソン島北部については,今年度の早い時期に,現地調査と岩石試料の記載、化学分析を終える予定である。調査を終えたインドネシア,タイ,フィリピンのパラワン島のレアメタルを伴う貫入岩類については,成果を論文にまとめて学術誌に投稿する予定である。
すべて 2016 2015 その他
すべて 国際共同研究 (4件) 雑誌論文 (4件) (うち国際共著 3件、 査読あり 4件) 学会発表 (7件) (うち国際学会 7件、 招待講演 1件)
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