シッフ塩基配位子が配位した8配位構造をもつ+4価および+5価のウラン錯体について、2つの異性体を合成し,構造を同定した。+5価錯体は、固体状態で空気中で安定であることを確認した。2つの異性体のうち、+4価錯体では4方逆プリズム構造のほうが安定であったが、+5価ウラン錯体では12面体構造のほうが安定であることが分かった。従って、+4価および+5価ウラン錯体において、同形構造であるが安定な異性体構造が異なることが判明した。複核ウラン(IV)錯体を合成し、その酸化還元挙動と構造変化の関係を明らかにした。さらに、3核ウラン(VI)錯体を合成し、プロトン交換反応について明らかにした。
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