今回の研究において,超磁歪材料に付加する最適な予荷重は8MPaであることがわかった.さらに,アルミコイルの採用は軽量化の効果が大きく発電性能も銅コイルと比較して20~30%減にとどまることが判明したため,用途次第ではアルミコイルの導入も利点が見込まれることがわかった.ただし製造コストの点では検討を要する.なお,閉磁路と開磁路の差異については,明確な有意差は認められなかった.当初は,閉磁路の方が磁力線を閉じ込める効果により,開磁路よりも発電に貢献すると予想していたが,実験結果を見る限り明確な差はない,この点については,更なる実験により検証を行う予定である.
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