本研究は,圧縮天然ガス(CNG)を吸気管に供給しディーゼル燃料を噴射して着火,燃焼を行う方式の二元燃料ディーゼル機関の燃焼特性改善を目的とする.実験はココナッツ油メチルエステル(CME)および軽油を着火燃料に用い,クールドEGRと機械式過給を併用した.研究の結果,CNG供給比率40%,過給あり(120 kPa)の条件において,EGR率を26%(吸気酸素濃度17%)まで拡大しても正味熱効率を悪化せずにNOxとSmokeとのトレードオフを大幅に改善することができた.その際の効果はCMEの方が顕著であった.
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