Phox2b遺伝子の発現制御領域下に蛍光タンパク質(EYFP)を発現させたトランスジェニック (Tg) ラットおよび,光感受性イオンチャネル(Arch)を発現させたTgラットを用いて,延髄呼吸中枢の神経回路の解析を行った.まず,TgラットにおいてEYFPが Phox2b陽性細胞に選択的に発現していること,Tgラットの新生児脳幹-脊髄標本の呼吸中枢神経活動は正常であること,pFRG内の多くのEYFP陽性細胞がPre-Iニューロンであることを確認した.さらにArchを発現したラットから摘出した脳幹-脊髄標本を用いて,オプトジェネティクスによる呼吸リズム形成神経機構の解析が有効であることを確認した.
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