研究課題
CREBは長期記憶形成に必須の転写因子である。ショウジョウバエのCREBはalternative splicingにより活性型CREBと抑制型CREBが同一遺伝子上から発現することが知られているが、活性型CREBと抑制型CREBの発現バランスを制御するメカニズムと、抑制型CREBの生理的な機能は全く明らかになっていない。我々は実験計画書に記した抑制型CREBが発現してくる条件下で発現上昇してくるalternative splicing 因子に着目し、因子Xを同定した。この因子Xの発現をRNAiによりノックダウンすると、繰り返しトレーニングによって形成される長期記憶は、ノックダウンしていないショウジョウバエに比べて、1週間たっても高い記憶スコアが維持されることが明らかになった。
2: おおむね順調に進展している
研究計画、目的にある抑制型CREBの発現調節を行っている因子のクローニング、トランスジェニックフライの作成を行った。また、因子Xのノックダウンを行ったハエで長期記憶の計測を行うことができた。
抑制型CREBの発現調節を行っている因子の過剰発現体での記憶計測、また、因子Xの活性化機構を明らかにする。因子Xが認識するRNA配列を同定することを試みる
トランスジェニックフライの納品が遅れたため
トランスジェニックフライの作成
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Neuron
巻: 19 ページ: 753-763
10.1016/j.neuron.2014.09.039.
http://www.igakuken.or.jp/memory/