現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
2: おおむね順調に進展している
理由
ゲルシフトアッセイ(EMSA)、クロマチン沈降法(ChIP assay)を用いて応答配列に結合する転写因子を調べる実験系は現在立ち上げているところである。その系を用いてER/GA-SNARE転写活性上昇に関わる転写因子を同定できる。候補として上記応答配列に結合する転写因子群(CREB2, Luman, OASIS, BBF2H7, AIbZIP, ATF4, 5, 6α, 6β, CREB-3L3, -H) のクローニングは既に終え、それら活性型(切断後に核内で転写活性を上昇させる)発現ベクター調製と発現チェックも行っている。またERストレス負荷だけでなくオートファジーの誘導性によってもER/GA-SNAREコンポーネントの一部が発現上昇することも確認できている。さらにはオートファジー誘導時のER/GA-SNAREをライブイメージングを用いてその過程のダイナミクスを可視化する系も立ち上げの準備も始め、その系で用いるFRETの実験系について報告した(Neurosci. Lett. 2013)。それによりH26年以降後半で遂行予定の実験もあわせて準備が整ってきた。よって実験計画の達成度はおおむね順調である。
|