研究成果の概要 |
我々は、遺伝子トラップマウスの発現解析を進める中、特定の臓器で発現レベルに性差を示す遺伝子を見出した。C57BL/6(B6)系統のcDNAを使ったRT-PCRでは、Smyd2,Tcf12,Elovl6の発現レベルにわずかな性差を認めた。 Elovl6遺伝子トラップマウスの表現型を解析したところ、ヘテロ接合体同士の交配でホモ接合体は生まれるが、野生型やヘテロ接合体に比べ体重が軽く、その差は雄で顕著であった。しかし、B6系統でのリアルタイムPCRによる定量解析では、Elovl6発現の顕著な性差は認められなかった。そのため、マウスElovl6発現の性差は、タンパクレベルで生じる可能性が示唆された。
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