研究成果の概要 |
膜型ユビキチンリガーゼRNF43は、正常幹細胞や各種がん細胞で高発現することが報告されていた。しかしRNF43の機能とそのがん化に関与する分子メカニズムは不明であった。本研究において以下の解明を行い報告を行った[ Tsukiyama, MCB, 35:2007 (2015)]。 1.RNF43はN末端側でFzdの発現調節を行い、Wnt/βcatenin, noncanonical Wntシグナルを抑制する。2.C末端側でDvlとの結合依存的に noncanonical Wntシグナルを抑制する。3.がんにおけるRNF43のミスセンス変異がWnt/βcateninシグナルの過剰活性化を引き起こす。
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