癌の進展と転移には腫瘍微小環境における免疫細胞が重要な役割は示す。本研究は患者サンプルと担癌マウスモデルを用い腫瘍細胞に浸潤している免疫細胞に注目し、腫瘍内炎症パターンや免疫細胞の種類、または様々な炎症反応の発現レベルを解析し、腫瘍の進展に伴って誘導される慢性炎症の役割を明らかにしていく。(1)大腸癌患者より得られたマイクロアレイの解析から3つの炎症細胞浸潤のパターンが存在することが明らかになりそれぞれの治療効果、予後、再発率に差が認められた。(2)マウスのMDSCはTLR9 LigandであるCpG DNAの刺激により抗腫瘍効果を持つマクロファージに分化すること発見し報告した。
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