研究課題/領域番号 |
25430108
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研究機関 | 関西医科大学 |
研究代表者 |
山口 龍二 関西医科大学, 医学部, 研究員 (70646538)
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研究分担者 |
広田 喜一 関西医科大学, 医学部, 准教授 (00283606)
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研究期間 (年度) |
2013-04-01 – 2016-03-31
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キーワード | 抗がん剤 / コレステロール / beta-cyclodextrin / シグナル伝達 / 受容体型チロシンキナーゼ / Mcl1 / Bak / Caveolin |
研究実績の概要 |
デオキシグルコースで多くの細胞を処理するとMcl1とBakの複合体がこわれ、がん細胞が死にやすくなりますが腎がんのようなVHL遺伝子は欠損している細胞ではこの複合体が壊れにくくなっています。その理由を解析したところ、PI3K-AKTプロサバイバルシグナルが活性化しているためだとわかりました。beta-cyclodextrinを投入するとこのプロサバイバルシグナルを抑制できる事も解り2014年9月のがん学会で発表し、また論文にまとめ投稿しました。Mcl1-Bak複合体がこわれるのはある分子がMcl1と結合しBakとの結合を阻害しているためだと解りました。この分子とMcl1の関係をさらに深く追求しています。
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現在までの達成度 (区分) |
現在までの達成度 (区分)
1: 当初の計画以上に進展している
理由
デオキシグルコースとABT-263によってがん細胞を誘導するメカニズムの解析をしていますが、この方法は腎がんには他のがん細胞より効果が低いのでその原因を追求し、それが腎がん等でよく見られる受容体型チロシンキナーゼの異常な活性化によってPI3K-AKTの活性化が促進されているためだと解り、今度はPI3K-AKTの活性化を毒素性を少なく抑制する方法を開発しました。
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今後の研究の推進方策 |
今までの研究はIGF1Rという受容体型チロシンキナーゼを発現している腎がん由来の細胞を使って実験してきましたが、もう少し幅を広めてEGFR受容体型チロシンキナーゼを過剰発現している類表皮がんにも同じような事が言えるのではないかと思いこの系の細胞で試験してみる予定です。
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次年度使用額が生じた理由 |
提案した実験は2年で終わりその結果を論文にまとめて投稿しましたが、論文審査で追加実験が求めらたときに予算を残しておく必要があります。また研究ですでに実証された結果を他のがん細胞でも同じ事がおこっているのか試験してみる必要があります。
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次年度使用額の使用計画 |
投稿中の論文の出版費、まだ未投稿の Opinion Article の出版費、学会での発表等の費用。また今回の実験は主にVHL遺伝子が欠損しIGF1Rが過剰発現されている肝がん由来のRCC4及びUOL121細胞を使いましたが、EGFRを過剰発現されている類表皮がんにも摘要されるとおもいます。A431という類表皮がん由来の細胞で同じ現象がみられるか、試験してみる予定です
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