NDRG2はATLを含む癌において発現低下し、PTENの抑制的なリン酸化(STT)亢進を介してPI3K/AKT経路の活性化に関わる。NDRG2は、PTENリン酸化を介して新規のPI3K経路の負のフィードバック制御因子として働く事を見出し、PI3K-SGK1-NDRG2経路がPI3K経路の活性化制御に重要である事を見出した。PTEN-STTをリン酸化するキナーゼ候補としてSCYL2を同定し、SCYL2の発現上昇がPTEN-STTリン酸化を誘導する事を見出した。ATL細胞におけるNDRG2発現低下は、低酸素環境下で持続的なAKT活性化を保つ事により、細胞増殖や生存に有利に働いている事を示した。
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