• 研究課題をさがす
  • 研究者をさがす
  • KAKENの使い方
  1. 課題ページに戻る

2013 年度 実施状況報告書

Girdinによるダイナミン識別・活性化と癌細胞の浸潤・転移機構の解明

研究課題

研究課題/領域番号 25430118
研究種目

基盤研究(C)

研究機関聖マリアンナ医科大学

研究代表者

三好 洋  聖マリアンナ医科大学, 医学部, 講師 (80322519)

研究分担者 榎本 篤  名古屋大学, 医学(系)研究科(研究院), 准教授 (20432255)
湯澤 聡  九州大学, 医学(系)研究科(研究院), 助教 (40515029)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードエンドサイトーシス / 細胞運動 / Girdin / ダイナミン
研究概要

エンドサイトーシスの小胞生成の基盤であり、細胞内膜構造の変化によって悪性腫瘍細胞の浸潤に関与すると考えられているGTPaseダイナミンと、癌の浸潤・転移の促進と密接な関係があるAktのリン酸化基質として発見されたアクチン結合分子Girdinとの相互作用について(1) GirdinによるダイナミンGTPaseの活性化機構(2) Girdinのエンドサイトーシスおよび膜リモデリングへの影響とその機構(3) Girdinによるダイナミン2識別機構の解析を検討し、エンドサイトーシス制御機構と癌の浸潤・転移機構の関係を探ることによって、癌の浸潤・転移機構解明への展開を計ることを目的としている。
平成25年度は、(1)GirdinのダイナミンGTPaseの活性化機構を、ダイナミン2 GTPaseの反応速度論的解析、ダイナミン2とGirdinとの相互作用領域の探索、ダイナミン2とGirdinとのX線共結晶構造解析によって検討する。(2)Girdinのエンドサイトーシスおよび膜リモデリングへの影響とその機構については、TIRF顕微鏡でのエンドサイトーシスの動態観察により検証していたが、(1)GirdinのダイナミンGTPaseの活性化機構の検討の中でダイナミン2とGirdinとの相互作用領域の探索とGirdinのダイナミン2との結合部位のX線共結晶構造解析の検討を行った。ダイナミン2とGirdinとの相互作用領域に関しては来年度に学会発表および学術論文として報告を予定している。また、Girdinのダイナミン2との結合部位のX線共結晶構造解析に関しては、既に結晶化条件を決定し、単結晶を安定して得ることに成功している。この単結晶については高エネルギー加速器研究機構放射光科学研究施設やSPring-8での解析を予定している。

現在までの達成度 (区分)
現在までの達成度 (区分)

3: やや遅れている

理由

概ね予定通りであるが、ダイナミン2とGirdinとの相互作用が弱いことが予想されたために共結晶での解析検討を延期し、Girdinのダイナミン2との結合部位のX線共結晶構造解析に切り替えたため、やや遅れていると判断した。ただし、結果として既に結晶化条件を決定し、単結晶を安定して得ることに成功しており、放射光施設での解析が可能な状況になっている。

今後の研究の推進方策

来年度は、研究分担者湯澤聡助教の主導でGirdinのダイナミン2との結合部位のX線共結晶構造解析に集中して研究を進めて、構造を決定する。また、その情報を基盤として以降の検討を行う。

次年度の研究費の使用計画

論文発表を予定していたが、来年度にまとめて報告することにしたために次年度使用額が生じた。
理由に記載したように、論文発表をまとめて計画している。

URL: 

公開日: 2015-05-28  

サービス概要 検索マニュアル よくある質問 お知らせ 利用規程 科研費による研究の帰属

Powered by NII kakenhi