本研究では、以下のことを明らかにした。1.Tregの亜集団である、休止Treg、活性化Treg、nonTregのCCR4発現および末梢血と腫瘍局所における分布の違いを明らかにした。2.免疫染色により、がん局所におけるCCR4陽性Tregの存在、さらに、そのリガンドがCCL22/MDCであることを明らかにした。3.遊走能を有するCD25陽性CD4 T細胞は、抗体依存性細胞傷害活性(ADCC)を有する抗CCR4(KM2760)抗体により除去できることを明らかにした。4.固形がん患者に対してヒト化抗CCR4(KW-0761)抗体を投与することにより、Tregが除去されることを明らかにした。
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