悪性グリオーマ幹細胞株に特異的に発現するYKL-40タンパクに対するヒトモノクローナル抗体を作製することを目的とする。YKL-40タンパクをヒト化NOG-IL-4トランスジェニックマウスに免疫し、抗体価の上昇を確認後、1,000万個のリンパ球より7個のYKL-40に対する抗体産生B細胞を1細胞レベルで同定した。続いて4個の細胞より抗体遺伝子のクローニングに成功した。組換え抗体を作製するため293細胞にYKL-40に対する抗体遺伝子(VHおよびVL)を導入・発現させ、最終的に3個のヒトモノクローナル抗体を取得している。今後ファージディスプレイ法を用いた抗体の機能的な改良を行う予定である。
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