細菌ゲノムに含まれる数千遺伝子から、転写遺伝子の選択と転写レベル決定は、転写酵素RNAポリメラーゼが、2段階での転写調節因子(シグマ因子と転写因子)との相互作用で決定される。大腸菌の7種類シグマ因子と約300種転写因子の全てに関して、独自に開発したSELEX法を利用し、認識し制御する遺伝子セットを同定し、その基盤で、制御標的遺伝子セットを個別に同定した。これは、『ひとつの生物のすべての転写因子の制御機能解明』を同定した、ゲノム新時代最初の画期的成果である。成果は、TEC データベースとして、国立遺伝学研究所から公開した。
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