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2015 年度 実績報告書

ミヤコグサ親和性エンドファイトによる共生システムの情報基盤形成

研究課題

研究課題/領域番号 25430175
研究機関京都産業大学

研究代表者

金子 貴一  京都産業大学, 総合生命科学部, 教授 (80370922)

研究分担者 佐藤 修正  東北大学, 生命科学研究科, 准教授 (70370921)
研究期間 (年度) 2013-04-01 – 2016-03-31
キーワードゲノム / エンドファイト / 共生 / ミヤコグサ / 根粒菌
研究実績の概要

昨年度、全塩基配列を決定したRhizobium sp. KAW12 ゲノムは3つの複製単位(染色体、pRkaw12a、 pRkaw12b)で構成されている。RASTアノテーションサーバーを用い、ゲノム上の遺伝子領域解析、遺伝子機能推定、近縁菌との遺伝子構成比較を行った。構造RNA遺伝子については、昨年度に同定された染色体上の63遺伝子に加え、pRkaw12aにtRNA-Val(TAC)が見つかった。さらにpRkaw12bにアンチコドン配列が予測できないtRNA遺伝子様の配列が見つかった。このtRNA遺伝子様配列に一致するtRNA遺伝子は、他のαプロテオバクテリアゲノムにみつからない。タンパク質コード遺伝子は合計7703であり、MGAプログラムの結果と比べて150遺伝子ほど多く予測されている。染色体、pRkaw12a、 pRkaw12bにはそれぞれ4828、2331、544が予測された。そのうち3335、1767、337には、遺伝子産物の機能が推定されるアノテーションが付加された。また、SEEDによる機能分類ではそれぞれ2086 (43%)、1026 (44%)、175 (32%)が26の subsystemのいずれかに分類された。近縁の根粒菌Rhizobium leguminosarum bv. viciae 3841ゲノムの機能分類構成と比較すると、窒素代謝系では、窒素固定関連遺伝子群(nif)と亜酸化窒素還元酵素遺伝子(nosZ)を持たないものの、脱窒素関連遺伝子群の大部分を持つことから、KAW12は窒素循環に部分的に関与することが予想された。植物との相互作用関連遺伝子群としては、III型分泌系(pRkaw12b: 9遺伝子)IV型分泌系(pRkaw12a: 12遺伝子、pRkaw12b: 10遺伝子)がみつかった。これらの遺伝子クラスターは植物病原菌、根粒菌(Agrobacterium radiobacter K84、Rhizobium etli CFN 42、Rhizobium leguminosarum bv. viciae VF39)のものに高い類似を示した。

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公開日: 2017-01-06  

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