本研究では、申請者が開発した統合データウェアハウスTargetMineと個々のタンパク質の機能や相互作用を予測する方法を統合し、創薬標的やバイオマーカー探索を効率的に実行するプラットフォームを開発することを目的とした。アミノ酸配列のみからそのタンパク質がDNAに結合するかどうかや、相互作用するタンパク質を予測する方法をヒトゲノム全体に適用し、予測によるアノテーションとTargetMineに格納している実験的なアノテーションとを統合して解析できるシステムを構築した。このシステムを呼吸器疾患の病態モデルマウスの網羅的遺伝子発現データの解析などに応用し、老化や炎症と関連する新規経路の抽出に成功した。
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