シアノバクテリアや付着珪藻等がイシサンゴへ及ぼす影響を調査した.座間味村でアミメヒラヤギにからむシアノバクテリアをMoorea bouilloniiと同定した.共生テッポウエビの存在が繁茂を促進し,またシアノバクテリア自体に穿孔能力があることを明らかにした.同じくシアノバクテリアが原因のブラックバンド病を瀬底島で調査した結果,97%で罹患が確認された.被覆状のコモンサンゴ類が最も感染しやすく,進行速度は1日あたり2mmであった.宮崎県南郷町沖でサンゴの病気が拡大し,調査した結果ホワイトシンドロームであった.ミドリイシ類に10%以上の罹患が確認された.付着珪藻はアオサンゴ群体で周年確認された.
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