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本研究では、哺乳類ミトコンドリア蛋白質合成系の分子機構を理解し、薬剤デザイン等の医療応用へ貢献することを目指した。申請者が確立した再構築型哺乳類ミトコンドリアの翻訳システムを応用し、ミトコンドリアにユニークな翻訳終結因子ICT1の機能解析を行った。ICT1の基質特異性や機能部位を解析してその作用機序を明らかにするとともに、ミトコンドリアの変則的終止コドンの解読機構のモデルを提唱した。ミトコンドリアリボソームと翻訳因子の複合体のcryoEM構造解析を進め、PREおよびPOST-トランスロケーション複合体について高分解能の構造を決定した。
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