研究課題
基盤研究(C)
平成25年度はTop1 mRNAのAgo2結合サイトについてより詳細に解析を進め、miR-92aの集積とその免疫グロブリン遺伝子再構成への関わり、Top1翻訳における機能について解析を進め、確信を得た。これは当初の予測と異なり、AIDにより制御を受ける第2のRNA結合たんぱく質の補助を受けるメカニズムであることが明らかになった。また、miR-92aのみならず、複数のmiRNAがAIDにより制御を受けることが示唆され、その協調的な作用に付いて現在解析を進めている。平成26年度中にTop1mRNAに対するAIDの作用機序に付いて、発表できる予定である。Top1 ノックダウンマウスは、全てのラインでマーカーと成るGFPの発現が得られず、何らかの理由で不活性化されている可能性が高い。現在、Top1ノックアウトアリルとTop1のBAC発現トランスジェニックの交配により、Top1の発現レベルが低いマウスを作成するべく交配を進めている。iChIP用の細胞はLexA結合配列の挿入及びLexA蛋白質の強制発現細胞を完成し、当初の計画通りの進行状況である。今後、この細胞を使い、最初にS領域に集積する蛋白質の解析をSILAC法を用いて行う予定である。
2: おおむね順調に進展している
研究計画に記した平成25年度のものは、おおむね達成した。Top1 mRNAへのmiRNA結合状況、iChIP細胞の確率は順調であったが、Top1ノックダウンマウスについては計画通りにマウスは得られず、使用するマウスを変更し、目的を達成する計画に方針を変更した。
順調に進行している2つのプロジェクトはさらにAIDによるRNA編集の証明に迫る。さらに当初とは異なる結果が得られた第二のRNA結合たんぱく質について結合ドメインや活性アミノ酸の機能検証等を行う。
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すべて 雑誌論文 (4件) (うち査読あり 4件、 謝辞記載あり 1件) 備考 (1件)
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http://www.kyoto-u.ac.jp/ja/news_data/h/h1/news6/2013_1/140128_2.htm