熱ショック応答は、主にHSF1により転写制御されている。しかしながら、熱ショックによるHSP蛋白質の転写制御メカニズムは、哺乳動物では未だよく知られていない。 HSF1がポリADPリボシル化酵素PARP1及びPARP13と複合体を形成した。PARP1或いはPARP13欠損はHSP70誘導を顕著に抑制した。さらに、HSF1はHSP70プロモーター領域にPARP1とPARP13をリクルートした。熱ショックで、PARP1とPARP13はHSF1から離れ、PARP1のみがHSP70遺伝子上へ再分布が見られた。HSF1-PARP複合体は、HSP70プロモーター領域のクロマチン構造変化に関与していた。
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