Rhodococcus erythropolis N771由来エンカプスリンを対象に、ナノ構造体の構造形成、および、構造体内部へのタンパク質取込機構に関して基礎的知見を得ることを目的に研究を行った。エンカプスリン遺伝子の上流にコードされているペルオキシダーゼのC末端部の37アミノ酸残基を緑色蛍光タンパク質やルシフェラーゼのC末端に付加することにより、これら外来タンパク質をエンカプスリンに内包させることに成功した。また、立体構造解析に適したエンカプスリン単結晶を得ることに成功し、放射光を用いて分解能3.3Åの回折データを収集した。データ解析により、60量体構造の形成を示唆する結果を得た。
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